アリス九號.は9/3に凍結という名の無期限の活動休止ライブLAST DANCE FINAL ACT “LAST GARAXY”を東京ドームシティホールで行った。
一般発売してから即チケットがソールドアウト。
アリス九號.の最後を見届けたい人たちが会場に集まった。
期限がない活動休止なだけにライブはしんみりしてしまうのかと思いきや、アリス九號.らしく最後まで光と幸福に満ちた素晴らしい空間のライブだった。
Contents
🎼セットリスト
01 GEMINI -0eternal –
02閃光
03WHITE PRAYER
04ヴェルヴェット
05RAINBOWS
06ブループラネット
07FANTASY
08GEMINI -Ⅰ- the void
09Daybreak
10birth in the death
11Living Dead
12 Funeral
13九龍-NINE HEADS RODEO SHOW –
14UNDEAD PARTY
15MEMENTO
16GEMINI -Ⅱ-the luv
EN
Nao ’sDrumSolo
SE :Cradle to(Alpha )
17 TSUBASA.
18 SHINING
19 極彩極色極道歌(G3)
20春夏秋冬
W EN
21 Water fall
22 Grace
23 the beautiful name
🎼ライブレポート
開演前、ステージは幕がない状態でスクリーンが映し出されアリス九號.が凍結するライブが始まるまでのカウントダウンが秒数で表示。
120秒辺りから世界で有名なクラッシック曲・喜びの歌が大きく流れ、客席みんな立ち上がり手拍子しながら開演を待つ。
喜びの歌が終わった後、流れたのは3部作で構成されてる組曲の最初の曲、GEMINI -0eternal –
このときはステージにGEMINIの世界観を表す映像をスクリーンに表示されたままの演出でスタートした。
このままGEMINI3部作演奏されるかと思いきや次に演奏されたのは『閃光』
『WHITE PRAYER 』『ヴェルヴェット』とライブで盛り上がる曲が続く。
アリス九號.のライブど定番ソング『RAINBOWS』ではギターのヒロト、虎が上手、下手側に設置されてたもう1つのステージに行き会場全体を見回す光景も。
「大切な人のために歌います」と将が言った後にはじまった『FANTASY 』
今回最初のスクリーンもそうだったが、会場中に放たれた光線の演出が3Dで立体的な光線のように見えた。
ライブ中盤にGEMINIの2部作目『GEMINI – Ⅰ- the void 』が演奏される。
2部作目はわりと緊迫感のある雰囲気があるのだが、
ここでもGEMINIは3部作目までやらず、 “夜明け”を意味する『Day break 』で会場中はまた笑顔に包まれた。
この後アリス九號.の中での最新アルバム『Grace 』の1、2曲目『Living Dead 』『Funeral 』とダークな世界観に。
ダークな曲が続く中、アリス九號.のライブど定番ハードロックソング『九龍』へいく。
こちらはアリス九號.のライブの暴れ曲としてはなくてはならない存在だ。
この曲でまたヒロトは上手サイドステージに行き、沙我、将もステージ降りてサイドステージ側に行って会場を見渡していた。
そしてA9時代のライブの盛り上げ定番曲になっていた『UNDEAD PARTY 』が久しぶりに演奏される。会場中が好き勝手に盛り上がっていた。その次に演奏されたのもA9時代を支えてきた曲『MEMENTO』。A9時代のこの2曲はコロナ渦以降あまりやられていなかったので、とても懐かしい気持ちになった。
本編最後はGEMINI3部作目の『GEMINI -I I the luv 』で終了。
GEMINIが今回の19年のアリス九號.の軌跡を表すライブの構成のバランスを作ってくれたようだった。
アンコールはNao1人で登場。
「満たされたいなら満たされに来いよー」と言った後にNao のドラムソロがはじまる。
ドラムソロが終わった頃にほかのメンバーが登場。ここで2007年に発売されたアルバム『Alpha』 のSE曲演奏し、改めてアンコールがスタート。
『SHINING』が演奏される前に久しぶりにライブMCが入る。将以外のメンバーが19年の感謝の気持ちを熱く語ってくれた。
『G3』ではヒロトが2階の客席まで乱入したり、Naoがいつの間にかサイドステージに行ってバズーカを会場中に浴びさせるという場面も。
アリス九號.の初期の人気曲 『春夏秋冬』でアンコール終了。
メンバーがステージに去った後に『waterfall』のBGMが流れる中すぐに客席から鳴り止まないアンコールが。
将が「解散のときに歌おうと思っていたけど…」と昔と違う状況心境であることを打ち明けた後『Water fall 』を熱唱。
その後に将が溢れる感情を抑えながら今まで関わってくれた関係者、ファンへの気持ちとメンバー1人1人に感謝の気持ちを述べた。
ヒロト、めちゃくちゃなことが多かったけど、それに勇気もらったよ、ありがとう
ナオさんそばにいてくれてありがとう。ナオさんがいてくれたから発狂しないで済んだよ
沙我君、いつも支えてくれてありがとう。
虎ちゃん、俺を選んでくれてありがとう。
(ファンに向かって)そして同じ時代に生きてくれて出会ってくれて本当にありがとう。その先の未来を紡ぎます。
最後の曲にいくと言って歌われたのは『Grace 』
『Grace 』の最後の歌詞“また会おう”で幕が降りるのかと思いきや、ここで終わらず『the beautiful name 』へ。
このライブでアリス九號.のすべてが終わりではなく、光へ、この先の幸せな未来へつながっていくようなフィナーレとなった。
🎼LASTGARAXY で印象に残ったこと
19年間のアリス九號.の大事な曲たちがバランスよく詰まったセットリスト
いろんなタイミングでターニングポイントがあったアリス九號.。
どの時代のアリス九號.を応援していても「あ、この曲」ってわかるような曲たちでセットリストは構成されていた。
どの時代のアリス九號.を見てくれたファンのことを考えてセットリストを考えたのだろう。
GEMINIの3部作のセットリストも最初、真ん中、最後で配置したところもいい意味で期待を裏切ってくれた。
当時、ヴィジュアル系雑誌を席巻していた頃や独立して“A9”に名前が変わってからも頑張ってきた曲や成長してさらにカッコいいものを生み出した最新作までバランスよく構成されてたと思う。
まさに「これがアリス九號.だよね」って感じさせてくれた曲たちばかりだった。
全力で挑むライブステージ
今回、ヒロトのように派手に動かないボーカルの将がいつも以上にステージを動き回っている姿がとても印象的だった。
ライブ中にも「一瞬一秒大事にライブ楽しめよ」と言っていただけに将自身も悔いのないようにライブをしているようだった。
また、ドラムのNaoも今までの中で一番の力強いドラムプレイを発揮していたと思う。
先月の18日NACK5「BEAT SHUFFLE」でゲスト出演したときに練習、見直したくさんしていると話していただけに相当練習していたのだろう。
アリス九號.の歴史上に残る最高のライブパフォーマンスだったことは間違いない。
ヒロトがMCで語った忘れてはいけない大事なこと
メンバーの中で1番熱いギターのヒロト。
会場に集まったファンに「今だけマスク外して久しぶりに顔見せてほしい」と言ってファンの素顔見たヒロトは嬉しそうで優しい顔の表情を見せてくれた。
アンコールのMCでヒロトが涙ながら世界中のファンへの気持ちを熱く語っていたが、その中で人にとってとても大事なことを教えてくれた。
地球が滅んでもなくならないものがある。それは“想い”だ
ファンを大事にするヒロトらしい言葉だ。
形あるものはなくなってしまうけれど、作ったものへの想い、その人への想いは想い続ける限りなくならない。
アリス九號.への想いがあればまた一緒に繋がれる。
そう思えたら寂しいより温かい気持ちの方が強くなった。
🎼LASTGARAXYに参戦して
先月の18日のNACK5「BEAT SHUFFLE 」のラジオ観覧のときも同じ雰囲気だったが、次の活動がいつになるのかわからないという中でもこのライブには暗い雰囲気は全くなくて、「一緒にアリス九號.の音楽を楽しめるのって幸せだよね」というようなハッピーな空気感でいっぱいだった。
セットリストは想い出の曲たちばかりでライブ中アリス九號.との想い出がいくつも思い出していた。
特に『Grace 』からの『the beautiful name 』
『Grace 』は『the beautiful name 』の最初のイントロで終わっているのだが、今までのライブではこの順番でセットリストが組まれたことなかったので改めて聴けて嬉しかった。
『the beautiful name 』
2015年のクリスマスライブのときもダブルアンコール最後だった曲。あのとき、つらかったことばかりだったが、『the beautiful name 』を聴いたときに希望を感じて、あの後流れが変わって少し頑張れた過去がある。
それを思い出したらうるっときたし、『the beautiful name 』の手をとってくれるような光を感じる曲が最後だったことでまた会える未来が見えた気がした。
アリス九號.と縁があったこと、アリス九號.と一緒の時代にいれたことがとても幸せだと心から言える。
本当にありがとう。
アリス九號.の皆さまこれからもどうぞよろしくお願いします。
氷が溶けたらまた会いましょう。