今回紹介するのはアリス九號.の『GEMINI』のアルバムについて紹介しようと思う。
アリス九號.をまだ知らない音楽好きの人には今から知っても損はない必聴アイテムだ。
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Contents
🎧️『GEMINI 』詳細
2011年2月9日にリリースされたアリス九號.の4枚目フルアルバム。(当時はAliceNine名義で活動)
初回盤と通常盤の2種類あり、初回盤にはアルバムリード曲『GEMINI-0-eternal』のMV付きDVDが、通常盤には初回盤には収録されていないSEが収録されている。
2011年2月8日、9日のオリコンデイリーチャートでは1位、週間オリコンチャートでは3位を獲得したアルバム
🎧️『GEMINI 』収録曲
1. I.
2. RUMWOLF
3. Stargazer:
4. 4U
5. 蜃気楼
6. KING&QUEEN
7. Entr’acte
8. 閃光
9. 風凛
10. GEMINI-0-eternal
11. GEMINI-I-the void
12. GEMINI-II-the luv
13. birth in the death
14. Overture -Bonus Track-(通常盤収録)
🎧️『GEMINI 』おすすめポイント
“二面性”を感じるアルバム構成
アリス九號.は元々打ち出す楽曲の幅は広かったバンド。
今作でもポップなものからハードロック、バラードとバランスよく配置されてる印象。
ほかのアルバムとの違いは“ハッピーな雰囲気”と“切ない雰囲気”の二面性があること。
1曲目のI.は青空の下のお花畑にいるような(あくまでも私が聴いた個人的印象)幸せな気持ちで満たされるような気分でスタート。
6曲目のKING AND QUEENまでは歌詞もメロディもアリス九號.らしく前向きに進んでいけるような光を感じられる曲が揃っているが、
7曲目のインストのEntr’acteから雰囲気がガラリと変わる。
シングル曲でもある閃光はロックサウンドながら歌詞は人生の無情を感じさせたり、風凜は切ない恋愛を歌った歌だったりと明るい光以外にも陰を感じる曲が揃っている。
“光”と“影”
こうした“二面性”を味わえるので飽きさせないアルバムである。
リード曲『GEMINI 』の存在感
アルバムのタイトルでもある『GEMINI』は3トラックス使った3部作となっているロック・オペラ調の楽曲。
全部合わせると12分13秒…!!
テレビのインタビューで「表現したいことを妥協せず詰め込んだら1曲で収まり切らなかった」って答えてたような。
曲を聴いたイメージとしては廃墟の中に主人公は1人いるけど曲によって少しずつ上を向けるようになる感じ。
キラキラしたアリス九號.のイメージとはまた違ったアプローチの曲になったと思う。
2017年のファン投票でセットリストが組まれた13周年ライブでは堂々のファン投票1位に。
あのライブで初めて聴いたときの感動は今でも忘れられない。
ギターのヒロト、虎がアコースティックとエレキギターで分けて弾いていたところも印象に残っている。
これもテレビのインタビューで話してた記憶があるけど、
「何でも受け入れてくれるようなおおらかさがある曲」将が言ってた言葉がまさに共感した表現で
GEMINI3部作を聴いてると弱っているときに隣にいてくれるような気がしてくる。
だからファンの間にも人気ある曲なのだろう。
クォリティの高い名曲が揃っている
楽曲制作に詳しくない私でも今作の音の完成の高さがよくわかる作品。
『GEMINI』制作時、アリス九號.は自身初の日本武道館ライブも控えており、メンバー各々今よりもレベルアップしたいと強く思いながら制作していたようだ。
アリス九號.のボーカルの将は2013年ベストアルバムリリース時にこう語っている。
すべて“このままじゃ武道館でいいライブもできるはずもない”という自覚から始まっているんです。そこで葛藤も味わいながら、なんとか自分たちなりに成長をモノにして、初めての武道館を経験して、それから『GEMINI』を世に出して……。自分たちにとっては進化のチャンスだったと思うんですね。初の武道館と『GEMINI』。これはすごく密接な関係にあったと思うし、それ以前とそれ以降とでは自分たち自身が違っていると思う。
『AliceNine COMPLETE COLLECTIONⅡ2010-2012』の歌詞カード内のインタビューより
『GEMINI』の制作振り返りインタビューを読んで改めてアリス九號.本人たちが向上したいという気持ちがあったか、いい作品を作ろうとしていたかがわかり、『GEMINI』という作品が理解できた。
アリス九號.自身が飛躍した作品ともいえるだろう。
🎧️まとめ
シングル曲収録は2曲だけであるものの、シングルにも引けを取らない名曲が揃ったアルバムだと思う。
そしてアルバムの全体的にファンに寄り添ってくれる優しさも感じたかな。
アリス九號.のひたむきさ、人柄のよさが作品に出ていて、だから今も九組(アリス九號.のファンの名称)やっているんだと再確認できた。