2021年アリス九號.は5ヶ月連続でメンバープロデュースの曲を発表。
そんなメンバープロデュース曲をまとめたEP『Medley 』が2021年末に発売された。
実はメンバー全員が曲を作れるアリス九號.
不思議と曲の系統は被ることなくメンバー1人1人の個性が色濃く出た曲たちが集まったEPとなった。
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Contents
こんな人におすすめ
①ひとつの作品でいろんなタイプの曲が聴きたい方
②昔のアリス九號.を知っているが、最近アリス九號.の曲を聴いてなかった方
③気分によって聴きたい曲を分けたい方
『Medley 』各曲解説
『星降る夜には君を想う』
メンバープロデュース第1弾はアリス九號.の上手ギター・ヒロト。
アリス九號.には星が出てくる曲が多いのだけど、
この曲はゆったりとしたメロディにのせて優しく語りかけてくれるようなバラードナンバー
ヒロトのアコギの弾き語りも心地よい。
MVには満開の桜も登場。5ヶ月連続シリーズの最初のスタートにはふさわしくはじまりも感じさせる。
独り 歌う 迷い羊にも どうか今夜は安らぎを”
と、どの生き物にも優しさを降り注いでくれている1曲。
『Bury the night 』
第2弾はベースの沙我プロデュース曲。
沙我はアリス九號.のメインコンポーサーでジャンル問わずあらゆるサウンドを生み出してきた。
この曲に関しては聴いてるだけでリズムをとりたくなるようなダンサブルなナンバー。
沙我自身も歌っているところもある。
MVではメンバーが部屋着で自由に楽器を奏でるシーンもあり、リラックスタイムに聴くのがおすすめ。
『AFTERDARK 』
第3弾はボーカル将プロデュース曲
歌詞を読んでみるとそんなに明るいわけではなく、MVもカラスをイメージさせる黒の世界を連想させるかのよう。
だが、黒の世界から救ってあげたいという主人公の優しさも垣間見れ、黒の世界だけじゃないことを感じさせられる。
残酷な不条理に押し潰されそうになっても
静寂を切り裂いて奏でよう夜明けの唄”
今、元気ない人にとっては光を感じられる曲。
『エウレカ』
第4弾はドラマーNao プロデュース曲。
驚くことにMVがすべてアニメーションなのだ。
昔からアニメ、秋葉原が好きと言っているNaoらしい。
ドラムのリズムが早く疾走感あるメロディもポジティブ思考のNaoらしさ全開な曲と言えよう。
歌詞はまわりに合わせるのではなく、自分を強く持つことの大切さを教えてくれる。
幕は上がり 銃口は 僕らに向けられた 胸の奥できみの舵をとれ
「今こそ自分の気持ちを言って大丈夫」と後押ししてくれるようなフレーズだ。
タイトルのエウレカは古代ギリシャ語で“私は見つけた”“わかった”という意味。
歌詞は婉曲な表現が多いので、それを解読しながら聴くのも面白いだろう
『虚空』
メンバープロデュース最後を飾ったのは、下手ギタリストの虎。
ハードメタルを得意とする虎らしいハードロックナンバー。
今作では唯一シャウトが入っており、ライブで暴れられる1曲。
歌詞は“下駄釈迦”塵永遠“”など漢字が多用に使われている。
個人的には地獄のような世界から這い上がろうとするパワーを感じられた1曲だった。
『十六夜』
Medley最後に収録されてるナンバー
実は2021年の最初のワンマンライブで披露されてたのだけど、楽曲を公開したのは、Medley発売前。
作曲はベースの沙我。
初めて聴いたとき「アリス九號.ってこんなすてきな曲を作れるようになったんだ」と感動したぐらいの名曲のロックバラードだと思った。
内面ともにアリス九號.自身魅力的に成長されている証が楽曲に表れているだろう。
アリス九號.のコンセプトの1つである和洋折衷のよさが歌詞、メロディ、MVと存分に発揮されている。
十六夜というタイトルなだけに夜の情景が出てくるのだが上弦の月、下弦の月が対照的に描かれていたりも。
まだ透明な悲しみから君を 守るよ 傷つこうとも
傷ついた心に寄り添い癒してくれる優しい歌詞、後半の心を浄化させてくれるギターソロが特におすすめ。
まとめ
ロックサウンドでいろんなタイプのメロディが好きな人にとってはまさに聞き応えがあって飽きさせないEP作品。
昔のアリス九號.が弦楽器隊中心に曲が作られていたが、ボーカルの将、ドラムのNaoも曲作りに加わることによってアリス九號.の新たな曲の幅が広かったようにも感じる。
これからのアリス九號.の可能性が広がる未来が見えた作品だった。