『まんが古事記【人代編】』ふわ こういちろうーみんなが知らない天皇の歴史を楽しく学べる歴史漫画ー

2015年に日本の神話を描いた日本最古の書物を漫画で分かりやすく描いた『愛と涙と勇気の神様ものがたり まんが古事記』の続編が、大変ご好評につき作られた。

前作は登場人物が神様だったこともあり、現実離れしてる内容でおとぎ話のようだったが、今作出てくるのは天皇と天皇に関わる“人”たち。

歴史の授業をより楽しく勉強できるような内容となっていた!!

前作の『愛と涙と勇気の神様ものがたり まんが古事記』についてはこちらで書いています↓

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📗こんな人におすすめ

①歴史を勉強するのが楽しくないと思っている方

②日本の歴史を勉強したい方

③聖徳太子以前に日本を担っていた人物を知らない方

📗『まんが古事記【人代編】』ふわ こういちろう 内容紹介

神様が生まれ、日本という国を作り出す流れを描いた『愛と涙と勇気の神様ものがたり まんが古事記』の続編。

前作は原本の上巻の日本の神々が生まれた成り立ち、歴史から日本最初の神武天皇が誕生するまでを描いていたが、今作は原本の中・下巻の神武天皇誕生から飛鳥時代の推古天皇までの歴史が可愛らしいイラストでみんなが分かりやすい表現を使い漫画で描かれている。

また、漫画以外で今回も古事記をより深掘りできるコラムを4つ収録。

📗『まんが古事記【人代編】』おすすめポイント

◯歴史の授業で学ばない天皇の歴史

私は歴史は好きな方ではあるが、学校の歴史の授業で、飛鳥時代までに出てくる歴史人物といえば、弥生時代の卑弥呼や日本武尊(やまとたけるのみこと)ぐらいでほかの人物に関して学んだ記憶はない。

日本の最初の天皇が神武天皇であることは、前作の『まんが古事記』で初めて知った。

古事記の作品自体“日本最古の書物”であることしか授業では学ばなかったし、

ましてや“日本の天皇はどのように今の日本につないできたのか”を歴史を専門にした大学の学部を専攻しない限り学ぶ機会って残念ながら日本ではないのだ。

だから、天皇の歴史について可愛らしいイラストの漫画で詳しくわかる今作は、お家で楽しみながら学べるので、とても貴重な機会を与えてくれたように思う。

◯気持ちを伝える手段・和歌がたくさん登場

和歌といえば、平安時代に盛んになったイメージだったが、実は、天皇誕生後にもたくさん和歌が読まれていたことを今作で知ることができた。

(ちなみに日本で最初に読まれた和歌は天照大神の弟・スサノオ)

現代語で書かれているものばかりなので

特に印象に残ったのは日本武尊の歌。

彼は愛する人にも歌を送って気持ちをつたえていたが、死ぬ間際にも歌を残している。

命が無事な者は 大和の平群の山の 立派な樫の葉をかんざしに力強く生きなさい 皆の者よ

日本の国を思って残した歌だ。

日本武尊が亡くなるまでのストーリーが切ないので歌を読むと泣けてくる。

歴史もだが、こうした先人たちが残した歌もじっくり味わって読んでみるのもおすすめだ。

◯とても勉強になるコラム“DJサルタのモヤモヤズバッと解決!”も必読!!

古事記のストーリーの合間に挟まれているコラム“DJ サルタのモヤモヤズバっと解決!”は歴史の授業では絶対学ぶことがない貴重な情報を教えてくれてとても勉強になった。

(DJ サルタはまんが古事記にだけ出てくる天狗のような見た目をしたオリジナルキャラクター👺)

特に印象に残ったのは、ニニギ様(天照大神の孫)以前の神様のお墓は存在しないこと

ニニギ様の代から寿命というものが与えられるようになった(詳しく知りたい方は前作のまんが古事記参照)。

ニニギ様の前に生まれた天照大神様たちはお墓が存在しないので今も存命ということである。

天照大神様が生きてると考えたことなかったので、この情報を知り、いいことが知れたと思った。

このコラムも一緒に読めばより古事記の世界が楽しめることだろう。

📗まとめ

前作の神様中心のお話と比べると、今の私たちも抱く感情も垣間見れて昔の人のリアルな人間模様を覗いた気分になった。

今作を読むと日本を作り守ってくださったことに感謝の気持ちも湧いてくる。

今作の作者・ふわ氏も言っていたが、古事記読んだことない、知らないというのは正直もったいないと私も思う。

本、歴史と縁がないと思っている人も日本はとても誇り高き国であることをこの本を通じてぜひ知ってほしい!!

あき

本、音楽、ファッション、可愛いものが好きです。
サンリオキャラクターたちや夏目友人帳のニャンコ先生に癒される日々
マイブームは音声メディア・Voicyを聞くこと

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