
2025年5月6日をもって21年の歴史に幕を閉じる彩冷える。
2022年10月に同期のバンド・アリス九號.のヒロトが彩冷えるのベーシスト・インテツを対談ゲストに迎えてvoicyの収録をしてくれていた。
今回の議事録はプレミアム配信の一部だが、インテツがファンに向けて話しているシーンがあり、勝手ながら彩冷える解散前に“インテツファンに届けなくては!”と思ったので、プレミアム配信の対談の話をまとめさせていただく。
また、ヒロトがどういった気持ちで活動しているのか熱く話してるところもあるので、もちろんヒロトファンも必読!
Contents
✏️こんな人におすすめ
彩冷えるを長年ずっと応援し続けてる方
過去の失敗にとらわれてる方
2000年代のネオヴィジュアル系好きだった方々
📻アリス九號.ヒロトのvoicy プレミアム放送15話『彩冷える&フォトグラファーインテツくんと‘A2’対談【深掘り編】』内容
ヒロト:今ちょっと 合間でもちょっと熱い話だけど止まらないね。
インテツ:レコーディングとライブの違い みたいなところで、レコーディングがあってさ、自分たちがさ 好きなアーティストの曲ってもう何百回何千回と聞いてやってできたっていうね。
何回もみたいなのを自分が作る場合になるって言うことはそれだけ聞いてもらいたいってことは 何万回分の気持ちをそこに込めたいっていう。
ヒロト:もしかしたらさ 10代で出会ってもらえたら、その人が仮に今の女性だったとして、日本の平均年齢 女性から 83歳とか。
インテツ:よくわからないけどすごい!
ヒロト:結構ね、データ主義。
インテツ:素晴らしい。
ヒロト:全部で 俺結構、ここだから話すんだけど、あんまり表立って話さないように最近してるんだけど、結構アリス九號.のヒロトは熱いやつみたいな。
パッションで少年ぽくて。
もちろんそれも間違いなく そうなんだけど、同時に3割ぐらい、むちゃくちゃ ロジカルな状態。それはもう全部データ主義! 全部データ取って。
インテツ:ちゃんと 裏付け確証があって。
ヒロト:実はどっちが? どっちがまあね、卵か鶏が先かわかんないけど、それがあってそれが自分的に“これもいける”ってなったらもうあとは 無鉄砲にぶっこむ!
インテツ:なるほど。最近 ロジカルである程度 この方向に進んだら全力で後はもう感性混じって!
ヒロト:突き抜けようがどっちでも結果としてはいいのになるっていうか 踏めるから行く。
でも そっちのパターンもあれば感覚で本当に。これは 今行った方がいいと思って行って、成功したことに対して、それを後で分析している。因数分解していくっていう。
インテツ:その違いどっちも使い分けてるのね。
ヒロト:これでもね、あんまり表立った 話すとなんかアリス九號.のヒロトとしては、そのパブリックイメージのままいった方が アリス九號.としては絶対良くて。
インテツ:バランスとかを キャラクターのポジションあるもんね。
ヒロト:ちょっと歳が離れてるから なんか だから一番弟キャラで無鉄砲にやっても許されるで、メンバーも“ヒロトだからね”っていうのでなんか 許容しちゃう。
それがあるからこそ、なんかはみ出した領域でやってた。
インテツ:前列ないものを作ったんだね。
ヒロト:一番初めに足場を踏み外していく っていうポジション。本当に踏み外して死んだらダメじゃん。
インテツ:そうだね。ちょっと 取り返しつかないのは。
ヒロトそうそう!それこそさっき(おそらく通常放送で話した)※①インテツくんが言ってた自分たちを見てくれて育っちゃったさ、ファンの人とか青春をね、ほんと婚期まで逃して一緒にいてくれてる人たち。
やっぱり その人たちには
不意に悲しい思いやっぱりさせたくないじゃん?
インテツ:本当にそう思う。
ヒロト:自分がやっぱそうだったから、なんか 例えば LUNA SEA。
hide さんがきっかけでロック知って音楽はじめたけどLUNA SEAを見て“バンドの形態でしたい!”と思って3年後ぐらいにまさかの 解散っていう。
しかもなんか 仲悪そうだぞ。みたいな。 結構、それで何か1回折れた。
喪失感がかなりあったから、それはやっぱり自分のファンの人たち あんまり味わってほしくない感情だった。
それ(ファンの悲しい気持ち、喪失感)は避けたいけど、でもそのためにやっぱりずっと同じことやってるとやっぱり人間 慣れてくるし、ファンの人も好きな人ですら 慣れてくるし、自分たちも慣れてくるから 新しい風を入れていかないと、ドライブしていかないというか 焚き火と一緒でさ、キャンプとかやる?
インテツ:キャンプ好きだよ~。
ヒロト:風を入れないと思い続けないじゃん。
消えちゃうけど、だから 新しい風を やっぱり 入れないと。
それは自分のなんか役割なのかなと思って。
インテツ:そうやって新しい風吹かせる人とか守ったり 膨らませる人とかね。
バンド内で役割とか時期によってとかモードでね、違ったりするよね。
ヒロト:インテツくんは今、またちょっと 活動お休みにするけど(2022年いっぱいで彩冷えるは活動休止を発表してた)、彩冷えるの中で自分の置き位置?ポジショニングについてはどう思っているの?
インテツ:今の彩冷えるはカメラマンとしても ベーシストとしても ちゃんとインテツを全うする みたいなのをすごく考えてるんだけれど、インテツをちゃんと全うしようと思ったきっかけがあって、
youtubeの 彩冷えるのライブ映像とかを載せてる時ほどのコメント欄に
自分のことを1番好きなベーシストだ
って言ってくれてるのを見て、なんかそこまで信じてくれる人がいるっていうのを改めて感じたの。
目の前にいるファンの人たちを見て分かってはいたんだけど、言葉で書いてあるのその責任というか。
ちゃんとベーシスト・インテツを全うせねば、やりきらなきゃ、やりきることが自分の役割なのかな
と思って。
前に出過ぎるとかそういうキャラクターがなんか話すとなんかゆるいけれど、プレーはハードとかなんかそういう味付けのこととか、もう全部取っ払って、ちゃんと向き合い続けて一緒に本当にずっと過ごしていきたいとか、メンバーに対してももう安心して一緒にやれるとこまでやろうみたいなとことんいこうみたいなのを腹くくってやるっていうのが 今のモードで。
ヒロト:それを思ったのがいつのタイミング?
インテツ:これね、さっきのきっかけは 復活後だったんだけども、その前も5人でバーン(2011年8月に彩冷える楽器隊4人が脱退して分裂してしまった)※②ってなってから “このままじゃ終われない”っていうか 応援してきてくれたのに終わりがこれって…
ヒロト:こんな終わり…小説のエンドのバッドエンドがこれってね…
インテツ:“これで終わっていいのかよ とかいいわけない”って思っても、当時はそれを超えられなかったから“こんなんで終われるか”っていう気持ちがすごく強くて、そこからじゃあ どうやったら戻れるかというか、また一つになってファンの人にあの続きを見せることができるか、みたいなのを彩冷えるがそれぞれ考え方で今があると思うので。
ヒロト:5人が5人それぞれの環境になって考え方でいろいろ経験でタイミングがまだあったっていう。
インテツ:あのときは乗り越えられなかったけど、今だったら乗り越えられるっていう風に思えた。
ヒロトすごくいい話!
インテツ:未来が過去の価値を変えるみたいに思って、5人が集まってライブできたときに、昔あの時 途切れたことが 金縛りじゃなくて、それぞれの道を歩んで本当にまた集まれたみたいな。
それこそが ロックバンドの 転んでも 絶対終わらないって気持ちで
生きてさえいれば またやれる機会があってとか。
それをファンの人もね。共有できて っていうのが やっぱよりすごいよね。
ヒロト:あと、やっぱロックンローラーとしては1回ね幻滅してしまったファンの人たちもまた集まった時にもう1回少女に戻してやる。
インテツ:絶対わからせる!これが彩冷えるだって!
ヒロト:でも これだってそれができた時に本当にロックンローラーだよね。
インテツ:最高だよね!
ヒロト:ありがとうございます。
※①ヒロトとインテツの対談は前半は誰でも聞ける通常放送、後半はヒロトのvoicyのプレミアム会員限定放送と分かれているが、前半の放送分は未だに配信されていないのであくまで憶測で書きました。
※②彩冷えるは2010年8月にボーカルの葵以外のメンバー4人が脱退。
同年10月に4人でAYABIE表記で活動をはじめたが、彩冷える5人で活動再開する2018年頃に完全終了している。
葵は4人脱退後、メンバーがいつでも帰って来れるようにと彩冷えるを解散ではなく無期限の活動休止にしていた。
✏️放送聞いてみて
こちらの放送はかなり聞き返している方だが、聴くたびにうるっとさせられる放送。
2009年から彩冷えるも応援していた身としては、インテツが彩冷えるが分裂した後
応援してくれるファンを悲しませることをしてしまったことへの素直な気持ちとファンを悲しませた状態で終わらせるわけにはいかないと考えていたこと
を改めて聞けてとても嬉しかったから。
AYABIEを4人で活動したのもファンのためでもあったんだろうな。
彩冷えるは4人脱退発表後、ラストライブがないまま分裂してしまった。
それがまた彩冷える5人で集まって活動再開して、今回は円満な状態で解散を発表し、ラストライブもきちんと開催される。
うまくいかなかったことがあっても修復しようとし続けたら納得いく未来を作ることができる。
彩冷えるはそんなことを教えてくれるバンドだったと思う。
そしてヒロトもインテツも
ハートが熱くてファン思いな温かい心を持っている
ことが伝わった放送でもあった。
改めてヒロト、インテツにはいつも大切に考えて動いてくださっていること感謝申し上げます。
そして、インテツに1番好きなベーシストだとコメントされたファンの方に伝わりますように
