大河ドラマ「光る君へ」がもっと楽しくなる!!平安文学関連本3選

今年の大河ドラマ『光る君へ』は世界最古の長編小説を執筆した紫式部が主人公。

そのためか、平安時代に特化して書籍や紫式部や源氏物語に関して書かれているものを書店でたくさん見かける。

『光る君へ』をより味わうために、平安時代や紫式部について興味持った方がより楽しむことができる作品は何か。

古文は出てこないスラスラ読み進められる3作品紹介しよう。

※本ページはプロモーションを含んでおります。

こんな人におすすめ

◯紫式部の周囲についてよく知らない方

◯ファンタジーものが好きな方

◯平安時代の古典文学が好きな方

『源氏物語あやとき草子ー紫式部と彰子ー(一)』遠藤遼

こちらは紫式部が生きた平安時代が舞台の歴史ラノベ作品。

主人公は紫式部と紫式部が仕えていた藤原道長の娘、藤原彰子が主人公。

彰子は一条天皇の妻になってからしばらくたっていた。

紫式部は政治の実権をにぎりつつあった藤原道長に「娘の彰子の女房になれ」と命令され宮仕えをする。

紫式部はあることを考えながら源氏物語を書き進めていた。

彰子は第一子を懐妊されていたある日、紫式部に「漢文を私に教えてほしい」と頼む。

紫式部は不思議に思いつつも彰子の要望を受け入れ、漢文を教えるように。

漢文を習いたいと言った彰子にはある思惑があった…。

本のタイトルが紫式部と彰子とだけに2人のやり取りがたくさん描かれている。

しかも会話のテンポがよく聡明な言葉が飛び交っているのだ。

ある歴史番組で彰子は藤原道長が上にのぼりつめるのに一役かっていたと言ってたのを聞いたことあったが、かなり彼女は賢い女性だったのかなと想像を掻き立てられた。

この作品は紫式部と彰子との絆やお互いを思いやる姿に心打たれる場面が何度も登場する。

また、藤原道長の意外な一面も最後に出てきてとても面白い。

この作品は歴史上の事実を交えつつ、作者が“こうだったらいいじゃないか”という想定で物語が描かれていると思うが、「実際にその展開だったらいいな」と思わせるほど感動的展開だった。

平安時代に興味があるファンタジーが好きな方には絶対読んでほしいラノベ作品だ。

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私は1巻を読み終え、今は2巻を読んでいる最中。

3巻まで出ているそうなので1巻以降もチェックしてみて。

『光る君と謎解きを 源氏物語転生譚』 日部星花

こちらは源氏物語の世界が舞台のラノベ作品。

就活に苦戦する令和の女子大生の紫乃(しの)。

ある日、就活がうまくいかずため息をついていると、突然強い地震がおき、紫乃は落ちて吸い込まれてしまう。

そして目が覚めると、紫乃は平安時代の10歳のお姫様に。

そして、お兄様と呼び慣れ親しんいる人が光源氏だということ、紫乃は光源氏が愛した最愛の女性、紫の上になっていることに気づく。

そんなある日、光源氏の妻の葵の上が生霊に殺されたという噂が広まる。

その噂に不審に思った紫乃は葵の上の不審死を追求、調査することに。

紫乃は光源氏の協力を得て事件解決に向けて動いていく。

こちらは現代の女子大生が平安時代のお姫様に転生して事件を解決していくミステリーノベライズ小説。

作者の日部星花氏は『このミステリーがすごい!』大賞の隠し玉として小説家デビューされただけあり、推理しながらわくわくしながら楽しめた。

葵の上の死が生霊ではなく、殺人事件だったら?って考えたことなかったので、その視点で想像考えるのも新しく新鮮だった。

古典×ミステリー×ラノベは相性がいいことを再確認。

ミステリーといえど、暗く重い場面はなかったので、普段ミステリー小説を読まない私でもすらすら読み進められたので、古典文学好きなミステリー初心者でもおすすめしたい。

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『こころきらきら 枕草子 笑って恋して清少納言』木村耕一

紫式部と同じ時代に生まれ、ライバルと言われていた清少納言

清少納言が書いた世界最古の随筆『枕草子』の中から内容を選抜し、全て現代語訳で書かれた1冊。

色鮮やかなイラストとともに清少納言が書いたエッセイが綴られている。

平安時代の難しい慣習は書かれていないので、現代のエッセイを読んでいるようスラスラ読みやすいだろう。

この本は清少納言が書いた枕草子の内容を載せているだけではない。

この本を執筆した木村耕一氏が紫式部と清少納言に平安時代から現代に来てもらい、インタビューするというページが特に面白いのだ。

2人の本音に触れることでなぜ、紫式部が清少納言のことを日記で批判したのか、清少納言はなぜ、枕草子を執筆したのかがわかる。

清少納言が木村氏に強く熱く訴えた言葉には愛がこもっていて、私は何度読んでもジーンとしてしまうほど感動してしまう。

学校の授業では知ることができない部分を知ることができ、『枕草子』の魅力が詰まった作品。

あき

本、音楽、ファッション、可愛いものが好きです。
サンリオキャラクターたちや夏目友人帳のニャンコ先生に癒される日々
マイブームは音声メディア・Voicyを聞くこと

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