アリス九號.ヒロトのvoicy 議事録。
今回は障害を持ったある准教授の生い立ち、言葉から“自立”している状態についてヒロトはわかりやすく話してくれている。
自立してる人は何でも1人でやりこなす人かと思いきや、そうではない。
自立しようと頑張り、1人で悩んでいる人のパワーとなる言葉がたくさん詰まっている放送だった。
📻こんな人におすすめ
①1人で頑張ることに疲れた方
②誰にも頼ってはいけないと考えてしまってる方
③自分は自立できていると思い込んでいる方
📻【第284號.】『自立』とはどういう状態か 放送内容
東京大学先端科学技術研究センター 准教授の熊谷晋一郎先生という方の言葉で
自立とは 依存しなくなることだと思われがちです。でもそうではありません。依存先を増やしていくことこそが 自立なのです。これは 障害の有無にかかわらず、全ての人に通じる 普遍的なことだと私は思います
これを聞いて「なるほど」って思って!!
(簡単に紹介すると)熊谷先生は、山口県生まれで 生後間もなく、脳性麻痺により手足が不自由となる。
小学校から高校まで 普通学校へ通い、東京大学に進学 医学部 卒業後、小児科医として10年間 病院に勤務。
現在は障害と社会の関係について研究するとともに 月2回ほど 診療現場に出ていらっしゃる方。
ということで、生後すぐに高熱が出たことが原因で脳性麻痺になってしまって、手足が不自由なために中学生の頃から車椅子に乗られていて、他社の介護が不可欠な状態なんですね。
なので、この熊谷先生は小さい頃から ご両親の力を借りて二人三脚でずっと生活をされていたので、「もし 親がね 死んでしまったら、自分は生きていけないんじゃないか?」っていう不安をずっと幼い頃から抱えてたそうなんです。
だけど、街に出てみると、その猫自身より重い 重そうな障害を持った人もいるし、その方たちっていうのが、ありのままの姿で自由に暮らしている状況ってのを見て、リハビリをしても治らない病気だけど、健常者にならなくて、もう社会に出られるんだっていう確信を持ったそうなんですね。
で、それ以来 この根をご両親が亡くなった後をシュミレーションして生きるようになって、そのために 一人暮らししようと思って ご両親に言った そうなんですけど、ご両親は心配なのでこれに大反対された そうなんですけど、お母さんが「 それなら私をついてくる」って言ったそうなんですけど。
でもそれだと、一人で暮らしてこそのシュミレーションができないっていう風になって、この親御さんが簡単には来られない場所に行くしかないと思い、それで熊谷さんは、山口県から東京の大学に進学したそうです。
で、ここから大学に行って下宿先でねこう一人暮らし なんですけど、思ったのが
社会は案外優しい場所なんだ
っていうのを持ったそうなんですね。
この大学の近くの下宿先で部屋に戻ると、まずご自身が戻るとお友達が23人いて「おかえり」って言って迎えてくれて
で、ご飯作ってくれたりとか お風呂に入れてくれたり。
ここで この熊谷先生が気づいたのが、
これまではその依存できる先っていうのが親だけだった 。ではこの親を失ってしまうと、もう生きていけないっていう不安がずっとあったけど、一人暮らしをして社会に出たことで この依存先 っていうのも、この友達だったり 、社会っていうところに依存先を増やしていけば、自分は生きていける。自立していけるんだ。
思ったそうなんです。
で、冒頭に紹介した自立とは 依存しなくなることだと思われがちだけれど、そうではないと。
依存先を増やしていくことこそが 自立なのです。全ての人に通じる 普遍的なことだと私は思います。
というメッセージなんですけど、やっぱりこの障害を持たれていて、実体験からそれを体感してこうね。伝えてくれている。この言葉っていうのにはすごく 説得力があるし、 「なるほど」と思わされました。
これをね自分に置き換えてみたりすると、
例えば僕がやっている万能というものも一人で作詞作曲、パフォーマンスアート、デザイン ディレクションとかグッズ制作 経理 経営だったり、こういうことか。全て一人でできる人は多分それでもいいと思うんです。
だけど、それぞれ 得意不得意があって、自分にできないことを他人に任せる 依存するっていうことだと思うんですよ。
そして 足りないところを補い合って 強い部分をより強固にしていく っていうのをやってきてるのがバンドだったりする。
確かにこの知らぬうちに そのご 自分一人だと これできないじゃん と思ってできるメンバーを探したり、スタッフを探したりして、この今があると思うと依存先を増やしたことによって、このミュージシャンとして自立できたのかな って思ったんですよね。
結構これ、ミュージシャンだけじゃなくて、 あらゆる人に言えることかもしれないですけど、なかなかこの人に任せるということって実は難しいというか、
「自分で言えばこれ 自分でやっちゃった方が早いよな」 とか、「この説明する手間の分、自分で手足動かしても早いよな。」とかやっぱ思ってしまう時ってあったんですよ。
でもそうやっていると やっぱり時間もかかってしまうし、やれる範囲 伝えられる範囲っていうのも すごく限られてきてしまう。
時間っていうのもやっぱ 限られているし、その中で より良いパフォーマンス だったりとか良いプロダクトを作っていこうとすると、やっぱりこの自分ができない弱い部分だったり、というものを誰かに依存することによって、より素敵なものになるんじゃないかな。
それこそが自立している状態ということ なんじゃないかなと思います。
熊谷先生の実際の体験談 から学べることはやっぱりこの大学生時代に一人暮らししてみようと思って行動した先にそれまではねこう不安を抱えてただけだったところから実際に そしたら見えたことがあった。
そして できないっていうことを周りに言うことで、プライドとかそういうのじゃなくて、私はこれはもうほんとできません。っていう風に提示することによって、周りが助けやすくなったりとか。
もしかしたら、周りの ご友人の方々 っていうのは助けようと思ってやったわけじゃなかったりすると思うんですけど、きっと、熊谷先生は手足が動かない分、すごく他の才能というか、他に細かい 先生にしかできないことっていうのがたくさんあったと思うんですね。
だから、「じゃあね熊谷先生ができないことは、僕が 私がやろう」みたいな。
そういう風になったと思うんですよね。
なので、
できないことはできないとちゃんと伝えることで、相手の人もどう行動したらいいか っていうのが 多分 わかりやすくなる
ある種、それは自分のためなんだけれども、相手のためでもあること なんじゃないかなと思いました。
📻【第284號.】『自立』とはどういう状態か を聞いてみて
この放送を初めて聞いたとき、自立とは1人で何でもやれることができる人と思っていたが、自立の対義語で使われる“依存”という言葉が出てきたのが意外で、イコールで考える人はなかなかいないように思えた。
例えば、1人暮らしが自立してると思っている人が大半かもしれないが、住む場所を貸してくれる人がいるから住めているし、スーパーを営業し、販売してくれる人がいるから食事ができる。
これも“依存”があってこそ1人暮らしができているわけだ。
また、仕事で成功する人は必ずと言っていいほど、誰かに話を聞き、相談するという、“誰かに頼る”ことができている。
人は1人では生きていけないことはわかっているつもりでも忘れがちなこと。
この放送を聞き返して思ったことは、自立できている人は、助け合うことができ、フォローしてもらえたことに感謝できる人
なのだと思う。
自分は誰かに生かされ、誰かのためになっていることを改めて教えられた内容だった。
1人で頑張ろうとしてる人は、誰かに頼ることも自立のうちだし、助けてもらった後は自分ができることすればいいことを思い出してほしいなと思う。
【第284號.】『自立』とはどういう状態か 放送リンク↓